コンテンツ文化史学会2015年度大会「ゲームで学ぶ、ゲームで遊ぶ」に向けて(その1)

皆さん、お久しぶりです。実に2年ぶりのブログ更新になります。この2年間に何があったかというと職場がかわり劇的に忙しくなったことにより、学会仕事にまわせるリソースが一時期は限りなくゼロになりました。ようやくペースをつかめた気がするので、新人の先発ピッチャーが一年間ローテーションを守ったことにより少し自信をもってキャンプに臨んでいる気分です。大学は2月中旬から春休みに入っております。

さて2015年度大会はこれまでとは違い2月に開催となりました。その理由としては日本デジタルゲーム学会さんと同時開催であることが挙げられます。何せメンバーを見るとわかりますが、かなり重なっており話す機会も多いわけです。それなら一緒にやりますか、という感じで小山友介先生とお話ししたことを覚えています。したがって今回は教室は違いますが、同じフロアで行われ、懇親会も合同で行われます。受付は別です。本学会への日本デジタルゲーム学会会員の皆様の参加は値引きいたしますが、コンテンツ文化史学会会員の先方への参加は特に何もありません。

そんな感じではじまる今回の大会ですが、「ゲームで学ぶ、ゲームで遊ぶ」というテーマになったのは、今回はゲームを考えるよい機会にしようという意図があります。我々はゲームのみに焦点を当てて考える学会ではありませんが、様々な媒体を複合的にそして歴史的に捉えて考えることを行ってきました。そのベースを踏まえて、ゲームを遊びや学びという一側面からだけではなく、学びと遊びを有機的に結合させて考察することはできないだろうか、という考えがあります。

そこでまず初日には「昼下がりの『夜のゲーム大学』」としてシンポジウムを行います。この『夜のゲーム大学』とはなんぞや、という方もおられるかもしれませんが、麻野一哉さん、飯田和敏さん、米光一成さんの3名がロフトプラスワンで定期的に開催しているイベントで、ゲームクリエーターであり、大学などの教育現場で教えている3名が毎回、授業を行い、その時々、手がけている作品の解説を行い、時にゲームの真髄にまで迫ろうというアグレッシブな会です。今回は残念ながら日程の都合で麻野一哉さんの参加はなりませんでしたが、専門学校で教鞭をとられている納口龍司さんにご参加いただきます。司会は本学会会長の吉田正高です。おそらく会長は最近、アートとコンテンツを架橋する授業を本務校でやっているので、そこらへんを3名に聞くのではないでしょうか。想像です。

内容としてもゲームクリエーターが教育現場にてどのような活動を行っているのかや現在手掛けている作品などに踏み込んでいくはずです。しかし、昼下がりですから、どうなるかはわかりません。昼ドラのようになるのか、情報番組のようになるのか。お楽しみにしてください。