ハンキー・パンキー

皆様。

ブログ担当ではなく、編集担当の玉井です。

またまたライブの話ですが、先月、黒沢健一のライブに行ってまいりました。久方ぶりに見た黒沢健一はいたって元気で、彼の精神的な闇も取り払われたのでしょうか。L⇔Rの名曲「LimeLight」で「僕は消えていく」「何も変わらないさ、声も届かないさ」と歌ったあの時に彼の紡ぎ出す歌詞がひたすらダークネスになっていったことに戸惑いを覚え、L⇔Rとしては今のところ最後にして最新アルバム『Doubt』がそれまでLとRをもじったタイトルから脱却してことにも戸惑いを覚え、そうこうしているうちに活動停止となりました。

ソロ活動後も、「同じフレーズでもって、冷たい時間に寄り添って」「全体的に引用だらけのことにどうにも腹が立つ」といった言葉を散りばめた「Pale Ale」を発表するなど、彼の底知れぬダークサイドに、最早、こういうスタンスなのだろうと理解をしていたことも事実です。

話はずれますが、上記の動画MOTOR WORKSのライブ映像ですね。黒沢健一、石田ショーキチ、田村明浩(Spitz)、ホリノブヨシといった豪華メンバーで結成されたバンドです。あとオタク的にはこの曲を『HUNTER×HUNTER』OVAの主題歌としても認識されている人もいるかと思います・・・。

で、そういう感じだった黒沢健一が、いきなり『Focus』という最新アルバム1曲目の「Grow」で、「静か過ぎるこの闇の向こうに何かを探すつもりさ」と歌い上げ、『とくダネ!』では懐かしsongとして取り上げられた「KNOCKIN’ ON YOUR DOOR」を歌い、挙句には弟の黒沢秀樹と一緒にパンダになって頑張ってますよ!

In touch with Hanky Panky

一体全体・・・そしてパンダ?と呟いてしまいますが、ファンにとっては活動の幅が広がっているのは喜ばしいことです。ハンキー・パンキーのアルバムはオールディーズを今の黒沢兄弟が取り込んで吐き出した感じで、完成度が高く仕上がっています。ちなみに3月の「Focus」ツアーですが、L⇔Rの曲から最新のソロのナンバーまで彼自身の集大成のようなライブでした。ライブの客層もまあ、昔ながらのファンが多いためか、「Land of Riches」での一体感は見事という他なく、黒沢健一本人に「よく覚えてるねー」とか言われている始末。もう15年も経ちます。

ベテランですね。