ホーム > ブログ > 論文をよむ:その4

論文をよむ:その4

皆様。ロスジェネが失われた10年を取り戻すかのようにDSを縦にして丹下桜や皆口裕子と語り合っている日々をお過ごしかと存じますが、いかがでしょうか?私はまだドラクエ9をちまちまとやっています。

それはそれで宜しいかと思いますが、コーナーを3回で終わらせないために4回目に突入です。日々勉強ですが、それとは切り離されたこの気だるさを誰か打ち払ってください。気だるさ打ち払い令。

  • 諸星典子「『キノの旅』を読みながら「リアル」を考える」(『白百合児童文化』16号、2007年)

そういえば『キノの旅』の新刊発売も近いですね。と読んだ論文がこちら。「特集 リアルとは何か」の一つの論文です。内容は三つに分けられていて、最初のセクションでは『キノの旅』第1巻の内容解説。次のセクションでは、『キノの旅』は実世界に存在する何らかの事象を極端にデフォルメ化することによってストーリーが成立しているがゆえに、デフォルメ化の中で零れ落ちるものが数多くあるが、読者が作品に「リアル」を感じているがゆえにそれを補っている。最後のセクションは唐突に『星の王子さま』との比較がはじまります。『星の王子さま』は、読者にノスタルジーを感じさせ、そこから作品内の風景に接近するが、『キノの旅』は描かれていることを読者の既知のものに置き換え、リアルさを発見していくという内容。

そもそもリアルとは何か、という問いには答えていないというか、「あなたがリアルと思ったものがリアルです」といったトートロジー的な気がして、読みながら「ううむ」と唸ってしまいました。果たして『キノの旅』はリアルなのだろうか。そもそも寓話的であるがゆえにリアルということも難しいわけで、極端な話『我が家のお稲荷さま。』も同様の論理でリアルですと主張可能ですよね。いや、『お稲荷さま。』は町内という区切られた空間の中に妖怪や神を当てはめこんでいくので、そういう意味でのリアリティでしょうが。あと『星の王子さま』との比較は唐突でした。

何だか文句ばかりですが、これはそもそものお題が難しい。そういえば『学園キノ』の最新刊は読んでおりません。何と言いますか、もう読まなくても生きていける気がして・・・。

いや、アニメは毎週見ていましたが・・・下川みくにの主題歌は爽やかでした。

学園キノ〈3〉 (電撃文庫)

キノの旅〈12〉

キノの旅-the Beautiful world-I(廉価版) [DVD]

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://www.contentshistory.org/2009/09/12/526/trackback/
Listed below are links to weblogs that reference
論文をよむ:その4 from コンテンツ文化史学会

ホーム > ブログ > 論文をよむ:その4

サイト内検索
RSSフィード

Return to page top