2010年大会「拡大するコンテンツ」のお知らせ(第1報)

コンテンツ文化史学会では、来る11月20日(土)、21日(日)に第2回大会「拡大するコンテンツ」を開催いたします。こちらのほうも昨年と同様に事前に参加登録を行います。登録サイトが開設され次第、ご連絡いたします。

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○趣旨説明

本学会は2009年度に第1回大会「アマチュア文化とコンテンツの未来」を開催した。この大会では、変貌するコンテンツ制作とその発表の「場」を考えるべく、アマチュアが創作する音楽、ゲーム、ファッションについて精力的考察を行ってきた研究者が成果発表を行った。また、アマチュアのクリエイタ―が創作・交流を行う場を提供している関係者を迎え、パネルディスカッションを開いた。

さらに2010年にはプロとして活躍するコンテンツクリエーターを迎えて、東京国際アニメフェア2010にて、シンポジウム「変容するコンテンツ文化とクリエイター -進化するアニメ、ゲーム、ノベルの可能性-」を開催し、自らを取り巻く制作環境の変遷や創作活動の源泉を聞き、今後のコンテンツ文化の発展の可能性や方向性について議論した。

以上を踏まえて、本学会は「拡大するコンテンツ」と題し、プロ・アマチュアなどを問わず変貌するコンテンツの創作状況や発表・交流の「場」、さらには研究者自身の方法論的問題をテーマとした第2回大会を開催する。同時代的なコンテンツ作品およびそれに関連する文化的状況をいかに分析するか。本大会が、今後のコンテンツ文化史への議論の礎のなることを期待する。

【概要】

○大会テーマ:

「拡大するコンテンツ」

○開催日:

2010年11月20日(土)・21日(日)

○場所:

東京大学工学部2号館93B教室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_18_j.html

○スケジュール

11月20日(土)
<自由論題発表>
10:40-11:10
玉井建也(東京大学)「明治期における本土から見た琉球認識―「豊臣秀頼琉球征伐」をめぐって」

11:10-11:40
中村晋吾(早稲田大学院)「様々なる衣裳、可視化される世界―宮澤賢治「ビヂテリアン大祭」をカーライル「衣裳哲学」から読み解く」

11:40-12:10
大島十二愛(共立女子大学)「新聞記者時代の久留島武彦と子ども向けジャーナル―中央新聞『ホーム』のデジタル化保存と分析を中心に―」

昼休み

<テーマ発表>
13:00-13:30
小山友介(芝浦工業大学)「JRPGの誕生と概念の吟味」

13:30-14:00
七邊信重(東京工業大学)「ボトムアップのコンテンツ制作とビジネスとの連関―PCノベルゲームと家庭用リズムゲームの開発事例から」

休憩

<パネルディスカッション>
14:10-17:30
「大学におけるコンテンツ教育の現状と課題」
・岩谷徹(東京工芸大学ゲーム学科教授)
・岡本美津子(東京芸術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授)
・菅本順一(大阪芸術大学キャラクター造形学科教授)
司会:吉田正高(東北芸術工科大学デザイン工学部メディア・コンテンツデザイン学科准教授)

11月21日(日)
<テーマ発表>
10:30-11:00
山根信二(青山学院大学)「ゲームの研究と教育における大学の戦略」

11:00-11:30
戸田千速(東京大学院)「コンテンツ産業化が進む鉄道産業に関する一考察」

11:30-12:00
堀内淳一(学習院大学)「歴史コンテンツの受容に関する実態調査―「新撰組」コンテンツに関する調査報告」

昼休み

<記念講演>
13:00-14:00
出口弘(東京工業大学)「Visual Narrative Communication Revolution」

休憩

<パネルディスカッション>
14:10-17:30
「メディアミックスの歴史と展望」
・あかほりさとる(作家、脚本家、プロデューサー)
・井上伸一郎(㈱角川書店代表取締役社長)
・松智洋(作家、脚本家)
司会:吉田正高

○2010年コンテンツ文化史学会大会実行委員会

実行委員長:七邊信重(東京工業大学)
委員:井上明人(国際大学)
委員:今井信治(筑波大学院)
委員:大橋正司(東京大学院)
委員:樺島榮一郎(相模女子大学)
委員:こさささこ(クリエーター)
委員:小山友介(芝浦工業大学)
委員:玉井建也(東京大学)
委員:中村仁(東京大学)
委員:中村晋吾(早稲田大学院)
委員:東健太郎(東京大学院)
委員:吉田正高(東北芸術工科大学)

○主催:

コンテンツ文化史学会、エージェントベース社会システム科学研究センター