下記の要領でコミックマーケット80に参加いたします。お近くに御寄りの際は足をお運びください。
【日 時】 2011年8月14日(日)
【場 所】 東京有明ビッグサイト
【サークル名】 コンテンツ文化史学会
【配 置】 東O-04a
【頒 布 物】 『コンテンツ文化史研究』2・3・4・5号
【価 格】 各2000円
【搬 入 数】 各20〜30部ほど
下記の要領でコミックマーケット80に参加いたします。お近くに御寄りの際は足をお運びください。
【日 時】 2011年8月14日(日)
【場 所】 東京有明ビッグサイト
【サークル名】 コンテンツ文化史学会
【配 置】 東O-04a
【頒 布 物】 『コンテンツ文化史研究』2・3・4・5号
【価 格】 各2000円
【搬 入 数】 各20〜30部ほど

あ、っと言う間に7月になりました。皆さまお元気でしょうか。全然更新しないままになっておりますが、水面下ではそれぞれ委員が色々と動いております。発行が遅れております『コンテンツ文化史研究』5号は今月中には皆さまのお手元に届くことかと思います。今回も充実した内容となっております!と編集担当ですので、自分の担当分について述べておきます。
さて、もう先月になってしまいましたが本学会の2011年第1回例会「「少女」の歴史、ときめきの軌跡」が開催されました。114名もの方にお越しいただき、委員ともども喜んでおります。会場にお越しいただきました皆さま、また当日、素晴らしいご発表をいただきました嵯峨景子さん、塚口綾子さん、沼田知加さん、パネルディスカッションでご登壇いただきました植木ルミ子さん、ありがとうございました。女子大で開催し(そして委員全員、入口で止められ)、テーマが少女文化で、登壇者が全員女性という全てにおいて本学会として初めてのことばかりでした。
当日のtwitterの様子は以下をご覧ください。
また4gamer様、ねとらぼ様がニュースとして取り上げてくださいました。ぜひご覧ください。
とここで終わると久しぶりの更新が業務連絡のようになってしまいますので、最近読みました漫画の話でもいたしましょう。『コンテンツ文化史研究』4号にてインタビューをさせていただきました今井哲也さんの新作『ぼくらのよあけ』が先月末に発売されました。
表紙を見てもお分かりのようにひと夏のジュブナイル的な内容になっております。描かれるのは2038年の日本を舞台とし、小学生の主人公たちをめぐる近未来SFです。しかし、ここで非常に面白いのが近未来という時間軸的だけを取り上げればこれから先を指向しているのに対して、作品を読む読者としての自分はノスタルジーを志向してしまうことでしょうか。現在を基点とした場合、描かれている時間軸と読者の志向が正反対を示すということです。これを成し得ているのは、前作『ハックス!』でも見られた作者のたぐいまれなる描写能力でしょう。細部に真実が宿るという使い古された言葉を使うまでもなく、未来が描かれながらも小学生の言動や所作といった点は我々が子供のころに通過してきたものです。これらが見事に底流していることによって近未来SFというものがこれほどまでに身近な作品として昇華しえているわけです。
そういえば「少年文化」というのも(研究として)興味深いものかもしれませんね。と少女文化例会の話と無理やり繋げながらおしまいにします。今回は論文を読んでいるわけではないのでタイトルは「論文は読まない」でした。
日程:2011年 6月12日(日)会場:大田区産業プラザPiO 大展示ホール・小展示ホール配置場所 T-16サークル名:コンテンツ文化史学会
実行委員長:玉井建也(東京大学)
顧問:出口弘(東京工業大学)
委員:井上明人(国際大学)
委員:大橋正司(東京大学院)
委員:樺島榮一郎(相模女子大学)
委員:こさささこ(クリエーター)
委員:小山友介(芝浦工業大学)
委員:研谷紀夫(東京大学)
委員:中村晋吾(早稲田大学院)
委員:東健太郎(東京大学院)
委員:七邊信重(東京工業大学)
委員:堀内淳一(学習院大学)
委員:吉田正高(東北芸術工科大学)
東京大学大学院情報学環教育部自治会コンテンツゼミおよびコンテンツ文化史学会学生部会主催のイベントをお知らせいたします。なお申込やお問い合わせは本学会ではなく下記のページをご覧ください。
—-
講演会タイトル:『STAR DRIVER 輝きのタクト』スペシャルトークショーat東京大学
日時:2011年5月29日(日)14:00~16:00(会場13:30)
場所:東京大学本郷キャンパス 工学部6号館2階講義室
申込用ページ(http://iii-edu.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=24)
告知文:
コンテンツ文化史学会学生部会(別名:コンテンツゼミ)が東京大学五月祭向けに進めている企画です。
今回は、先日放送が終了したアニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト』から、監督:五十嵐卓哉さん、ストーリー構成・脚本:榎戸洋司さん、プロデューサー:大藪芳宏さんをお招きして、同作品を中心とした「作り手視点の」文化史を語っていただきます。
『STAR DRIVER』というアニメがいかにして誕生したのか、お三方の過去作とのつながりや、日曜五時という「枠」の問題、それに伴う戦略とクリエイティブの関係などの話を交え、作品本編に籠められたメッセージを解き明かしていきます。
『STAR DRIVER』というアニメが好きな方はもちろん、お三方の話を聞いてみたいという方まで、幅広くお申し込みください。
詳細は以下のWebページより。
・番組公式HP(http://www.star-driver.net/news/index.html#n159)
・番組公式twitterアカウント(http://twitter.com/#!/sutadora)
・コンテンツゼミ管轄申し込み用ページ(http://iii-edu.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=24)
本年度1回目の例会を下記の要領で開催いたします。なお学会サイトにて事前参加登録を行う予定です。こちらの登録ページは後日告知させていただきます。
6月11日(土) 12時半開場、13時開始
共立女子大学(後日詳細が決まりましたら、告知いたします)
500円(会員は無料)
吉田正高 (東北芸術工科大学)
嵯峨景子(東京大学大学院学際情報学府博士後期課程)
「1910年代の女性誌にみる少女文化の形成」
塚口綾子( (株)コーエーテクモゲームス)
「少女が愉しむ恋愛ゲーム(仮)」
沼田知加(共立女子大学文芸学部教授)
「「少女」文化から「女子」文化へ-マンガが拓く過去・現在・未来-」
13:00-13:10 趣旨説明
13:10-13:50 嵯峨景子(東京大学大学院学際情報学府博士後期課程)
13:50-14:00 休憩
14:00-14:40 塚口綾子( (株)コーエーテクモゲームス)
14:40-15:20 沼田知加(共立女子大学文芸学部教授)
15:20-15:30 休憩
15:30-16:30 総合討論
先日、野村美月さんの『“文学少女”と恋する挿話集4』(ファミ通文庫)が発表になり、これで文学少女シリーズも残すところ1巻となってしまいました。思えばこのシリーズも小説を原作とし、漫画やアニメと着実にメディアミックスしていった作品です。自称文学少女の天野遠子と過去に傷を負った井上心葉との織りなす文芸部の物語なわけですが、古今東西の様々な文学作品をモチーフとして物語が構成されており、それゆえか比較的、学術方面からの視線も熱い作品でもあります。
昨年の第2回例会「ライトノベルと文学」でも発表していただいた大島丈志さんも「野村美月『“文学少女”』シリーズ――『銀河鉄道の夜』から飛躍する文学少女」(『ライトノベル研究序説』所収、2009年)を発表されており、特に『銀河鉄道の夜」をモチーフとした『“文学少女”と慟哭の巡礼者』を取り上げています。大島さんはまず「文学少女」とは何かという点から入っていますが、これは非常に面白い。本を食べるという遠子は心葉から「妖怪」と揶揄されたとき、それを否定し「文学少女」と強く訴えます。つまり「文学少女」であることが彼女のアイデンティティの多くを占めていることになります。そのため「本を食べる」という行為自体が明治・大正期に作られた読書などに励む「少女像」を通底としており、また木村カナ氏(「二十一世紀文学少女・覚書」『ユリイカ』2005年11月号)を引用しながら、黒髪ストレート・夢見る少女といった属性が現代まで生き延び、虚像として存在している点も挙げ、定形化された虚像をまといつつも、作品を食べるといった誇張的表現により新鮮さを生み出しているとしています。
さてさて、ネットでも読める論文としては次のものが挙げられます。
渡辺美樹「『嵐が丘』の一翻案 : 『“文学少女”と飢え渇く幽霊(ゴースト)』について」(『論集:異文化としての日本』2009年)
http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/jspui/handle/2237/12296
この論文では『“文学少女”と飢え渇く幽霊』を取り上げ、『嵐が丘』をモチーフにした同作品を翻案小説と位置付けています。そして内容的には「色々な点で軽視されがちなキャサリン二世を重視」しているとしています。これは前掲の大島さんの論文でも「多くの要素を類似させながらも、カムパネルラの立場に立って読むという、『銀河鉄道の夜』から飛躍した読み」を行っている点を指摘しており、ある意味で「文学少女」シリーズ全般に通じるものなのかもしれません。
つまり明治・大正期以降、もはや虚像と化した「文学少女像」を誇張的に描くことにより、そして作品としても単に既存の作品をなぞるだけではなく、そこからの飛躍のために視点の変化などを加えているといったところでしょうか。何はともあれ最終巻はどのようになるのでしょうか。楽しみです。
昨年の本学会大会を共催していただきました東京工業大学エージェントベース社会システム科学研究センター様から下記のシンポジウムの情報をいただきました。お時間ある方はぜひご参加ください。なお、お問い合わせは本学会ではなく下記にもあります「東京工業大学サービス・イノベーション・シンポジウム事務局(mail:cabsss2011@cabsss.titech.ac.jp」にまでお願いいたします。
—-
■主催: 東京工業大学エージェントベース社会システム科学研究センター
NRIサービスイノベーション寄付研究部門
■共催: (株)野村総合研究所
■日時: 2011年3月9日(水) 13:00-16:50 (受付開始は12:40)
■会場: 東京工業大学 田町キャンパス
キャンパス・イノベーションセンター(CIC)1階 国際会議室
〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6
(JR山手線・京浜東北線「田町」駅 徒歩3分)
http://www.cictokyo.jp/access.html
■参加費: 無料
■主旨:
近年サービス科学・経営・技術に関する様々な研究が盛んになって来た。その背後には急速にサービス化する世界経済の現状がある。本シンポジウムでは、現代の日本及び世界の産業構造の急速な変化と、そこでのサービスを支えるプラットフォームの構造、フレクシブルなビジネスモデルや、その背後にあるビジネスモデルと情報システムのイノベーションに着目する。その上で、東京工業大学のエージェントベース社会システム科学研究センターに設置された、「NRIサービスイノベーション寄付研究部門」で行われた、超多様性産業としての産業構造と、そこでのサービス・イノベーションに関する研究成果をもとに、現代日本のサービスシステムに関する分析とシステムデザインのための概念枠組みについて論じる。さらにこの領域でどのようなイノベーションが求められるかについて、講演とパネルディスカッションによって明らかにしたい。
◎プログラム(使用言語 日本語)
13:00~13:10 開会あいさつ 東京工業大学総合理工学研究科教授
エージェントベース社会システム科学研究センター長 出口弘
13:10~14:00 講演1 「超多様性産業のサービズ構造とプラットフォーム」 同上
14:00~14:10 休憩
14:10~15:00 講演2 「事業戦略とビジネスシステムのフレキシビリティ」
野村総合研究所 上席研究員 志村近史
15:00~15:15 休憩
15:15~16:40 パネルディスカッション
「超多様性産業として見たサービス産業の現状・未来・将来ビジョン」
パネリスト:
野村総合研究所 上級コンサルタント 濱島幸生
野村総合研究所 上席研究員 志村近史
筑波大学 准教授 大貫裕二
東京工業大学 特任講師 岡安英俊
東京工業大学 教授 出口弘
16:40~16:50 閉会あいさつ 出口弘
■申込み:
当日申込も可能ですが、できましたら、3月7日(月)までに、
e-mailの本文に
(1) お名前
(2) ご所属(肩書)
(3) メールアドレス
をお書きの上、cabsss2011@cabsss.titech.ac.jp までお送り下さい。
■備 考: 定員を超えた場合は先着順とさせて頂きますのでご了承下さい。
■問合せ: 東京工業大学サービス・イノベーション・シンポジウム事務局
cabsss2011@cabsss.titech.ac.jp