コンテンツ文化史学会2011年大会「オタク・ファン・マニア」のお知らせ(参加登録受付開始)

コンテンツ文化史学会では、来る12月3日(土)、4日(日)に第3回大会「オタク・ファン・マニア」を開催いたします。お手数をおかけしますが、参加される際には事前登録をお願いいたします。参加者が多数の場合は先着順とさせていただきますので、ご了承いただければと存じます。なお、初日のシンポジウム「『東方Project』が可能にしたもの―プラットフォームとしての<東方>」に関しまして、事前参加者多数の場合はUSTREAMでの放送も検討しております。

【注意】初日のシンポジウム『東方Project』が可能にしたもの―プラットフォームとしての<東方>」は会場の定員に達しましたので、事前参加受付を停止いたします。当日受付も予定しておりません。2日目につきましては引き続き事前参加受付を行います。ぜひとも、ご参加ください。(2011年11月20日追記)

【追記】初日の「会長挨拶」からシンポジウム『東方Project』が可能にしたもの ―プラットフォームとしての<東方>」に関しましては、次のページにて視聴が可能になります。ご参加いただけない方も、ぜひ、ご覧ください。(2011年12月2日追記)

http://live.nicovideo.jp/gate/lv72851558



○趣旨説明

本学会は、2009年度に第1回大会「アマチュア文化とコンテンツの未来」、2010年度に第2回大会「拡大するコンテンツ」を開催した。プロ・アマチュアなどを問わず変貌するコンテンツの創作状況や発表・交流の「場」、さらには研究者自身の方法論的問題をテーマとし、同時代的なコンテンツ作品およびそれに関連する文化的状況についてのシンポジウム・基調講演・自由発表がおこなわれた。
2回の大会は、それぞれ創作者や創作の場に関する研究の成果が報告された。これに対し、第3回大会は、「オタク・ファン・マニア」と題し、消費者や評価者の歴史や文化、こうしたユーザー・コミュニティがコンテンツ文化や産業に果たした(果たしている)歴史的・社会的役割などをテーマとした第3回大会を開催する。デジタル技術の発達と集合知の集積に伴い、個人の情報創出・発信力は著しく高まり、コンテンツの価値や意味の創出に、受け手側が参与する傾向が強まっている。こうした社会的状況における、オタクやファン、マニアたちの多種多様な活動、たとえば、同人誌即売会やニコニコ動画での作品発表、聖地巡礼、コスプレなど――をどのように学術的に分析するか。本大会では、会員をはじめとする研究者たちによる活発な発表と議論を歓迎する。

【概要】

○大会テーマ:

「オタク・ファン・マニア」

○開催日:

2011年12月3日(土)・4日(日)

○場所:

東京大学工学部2号館92B教室

○参加申込フォーム:
http://www.contentshistory.org/event_entry/

当日参加につきましては申込の状況に応じアナウンスさせていただきますので、こまめに学会ウェブサイトをご確認くださいますよう、お願い申し上げます。なお初日終了後に懇親会開催を予定しております。こちらもあわせてご参加ください。

【注意】初日のシンポジウム『東方Project』が可能にしたもの―プラットフォームとしての<東方>」は会場の定員に達しましたので、事前参加受付を停止いたします。当日受付も予定しておりません。2日目につきましては引き続き事前参加受付を行います。ぜひとも、ご参加ください。

○参加費

非会員1日のみ(含 シンポジウムのみ):1000円
非会員両日:2000円
会員:無料

○タイムスケジュール

12月3日(土)
<自由論題>
10:00-10:40 玉井建也(東京大学)・吉田正高(東北芸術工科大学)「1970年代初頭の自主制作アニメの取り組みと文化的状況―『つるのすごもり』に着目して―」
10:40-11:20 花岡敬太郎(明治大学大学院)「戦後ヒーロー像の変遷に見る、日本人の「戦争」への問題意識―『ウルトラマン』『仮面ライダー』を中心に―」
<テーマ発表>
11:20-12:00 池田拓生(首都大学東京大学院)「観光者創造観光における観光者の主体性」
13:00-13:40 牧和生(青山学院大学大学院)「オタク文化における共感という解釈について」
13:40-14:20 永田大輔(筑波大学大学院)「「第三のメディア」としてのOVAとオタク―八十年代のアニメ雑誌から」
<会長挨拶>

14:40-14:50 吉田正高(東北芸術工科大学)

<シンポジウム>14:50-17:10

「『東方Project』が可能にしたもの ―プラットフォームとしての<東方>」

14:50~15:00 趣旨説明・司会 七邊信重 (東京工業大学)

15:00~16:20 発表
DNA (D.N.A. Softwares)
有馬啓太郎 (日本ワルワル同盟)
島村純平 (東方紅楼夢)
小此木哲朗 (一迅社)

16:30~17:10 ディスカッション
ZUN (上海アリス幻樂団)
DNA
有馬啓太郎
島村純平
小此木哲朗

18:30より懇親会を予定しております。

12月4日(日)
<テーマ発表>
10:00-10:40 七邊信重(東京工業大学)「日本のマンガ/ゲーム産業の比較制度分析――インディーズとメジャーの分業関係に注目して」
10:40-11:20 三宅陽一郎(IGDA日本)「日本のアニメーションにおける人工知能の描かれ方」
11:20-12:00 中川譲(日本映画大学)「「オタク」の用いられ方についての量的調査―新聞記事を題材に「オタク」の大衆化を考える―」

<シンポジウム>

13:30-17:00 「オタクである覚悟」
登壇者(発表順):
・宇田川岳夫(フリンジカルチャー研究家)
・永山薫(漫画評論家、作家)
・三崎尚人(同人誌研究家、まんが評論家)
・伊藤剛(漫画評論家、東京工芸大学准教授)
司会:吉田正高(東北芸術工科大学)

○2011年コンテンツ文化史学会大会実行委員会

実行委員長:玉井建也(東京大学)
顧問:出口弘(東京工業大学)
委員:井上明人(国際大学)
委員:大橋正司(東京大学院)
委員:樺島榮一郎(相模女子大学)
委員:こさささこ(クリエーター)
委員:小山友介(芝浦工業大学)
委員:研谷紀夫(東京大学)
委員:中村晋吾(早稲田大学院)
委員:東健太郎(東京大学院)
委員:七邊信重(東京工業大学)
委員:堀内淳一(学習院大学)
委員:吉田正高(東北芸術工科大学)

例会に向けて:その2 脱オタ

 その2です。化物語を流しながら書いています。ガハラさんになら蹴られてもいいレベルです。さて、ここ数日、ようやく会長がTwitterで12日(土)に開催される例会の宣伝をはじめています。例えばこのような感じです。

【拡散希望】合言葉は「オタクmeetsファッション」☆ 司会のオレは一体どんな服装で参加すべきか、マジで悩むぜ! コンテンツ文化史学会2011年第2回例会「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」のお知らせ #jachs http://bit.ly/oOpX1v
http://twitter.com/#!/yoshidamasataka/status/132665728259198976

 分かりますか?このオタクの微妙な心情。その昔、東大時代の吉田会長のデスクに、私はよく遊びに行っていました。今は亡き、オフィスのような某部屋です。今でも、あのビルの2階にある店でカレーをたまに食べます。先日はカレー素麺を食べましたよ。話がそれましたが、その際、適当に本棚に置いてある研究書や漫画をぺらぺらめくって読んでおりまして、その中にこのような1冊がありました。その名も『脱オタクファッションガイド』。そう。オタクとファッションというのは延長線上にも同じ領域にもあるのではなく、オタクから脱しないとたどり着けないという認識が持たれるのです。『げんしけん』で服屋に入るだけでドキドキしてしまう斑目の気持ちも同じです!あの時の『アフタヌーン』を読んで、大きく頷いた人々は友達です。私たちの学会でファッションを取り上げることの違和感は、あの時の斑目に濃縮されていると言っても良いぐらいです。

 しかし、冷静になりましょう。ファッション研究は素人の私ですが、少しは勉強をしようと遠藤英樹さんの『現代文化論』を手に取りました。そこに書かれていることを要約すると「ファッションは記号である」、そして「「大きな物語」の崩壊以後、ファッションは多様化している」の2点でしょうか。つまり、オタクである会長が、今度の例会でどのような格好をしてこようとも、そこに記号的な意味を見出せば良いのです。ネルシャツをズボンの中にピッチリ入れてきたら、それはそれで見守ってあげましょう。それもファッションです。会長のために付記しておくとネルシャツを装備したり、ズボンにシャツを入れた会長を見たことはありません。個人的な要望を書くと、紋付き袴ぐらいで来てください。会長。

 さて、本学会は「コンテンツ」を掲げつつも、「文化史」も冠している学会です。時や場所が変わればファッションの意味づけも大きく変わる。そのことは自明でありながらも、精査していく必要性は大きく存在します。また、同時に前述のようにポストモダンにおいてファッションの多様性を見出すことが出来るのであれば、近代化の過程で見出せるものは何か。そのようなことについて、聞いている我々に考える手掛かりを与えてくれると思われるのが一人目の発表者である青木淳子さんの「近代皇族ファッションのイメージ―軍服とドレス」でしょう。

 というところで、終わります。続きはその3です。まだ、何も考えていません。

脱オタクファッションガイド

現代文化論: 社会理論で読み解くポップカルチャー

げんしけん(1) (アフタヌーンKC (1144))

化物語 ひたぎクラブ 【通常版】 [DVD]

例会に向けて:その1 ファッションを考える

さて、久しぶりの更新です。以前の更新日付が夏コミ後ですので、季節がめぐり過ぎております。あっという間に第2回例会、そして今年の大会が近付いてまいりました。今年、私は例会および大会のコーディネートを務めているため、まずは近付いてきた例会について少し文章を書こうと思い立ったわけです。今日はまんがの日だから、と買ってきたSKET DANCEの新刊を脇に置いてください。そう、ヒメコの話は後にしましょう。私はもう読みましたが。

今度の例会のタイトルは「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」です。コンテンツ文化史学会がファッションを!?と違和感を覚える方は多いでしょう。いつぞやの委員会で会長が「玉井くん、次はファッションだね」と言いだした時には私もそう思いました。世間からはオタクな学会と見られていることは、何となく自覚していますし、委員の多くがオタクであることも間違いないでしょう。念のため付記しておくとオタクでない人もいますが、概ねオタクです。しかし、学術団体であることも事実です。実は委員会では、あまりオタクな話はしませんし、結構、悩みながら色々と物事を進めています。ですので、ファッションを学術として、そして本学会なりに取り上げてみようではないか、となったわけです。

ここから各発表者へ個別の依頼を進めていくわけですが、それは事務的な話です。ファッションをどう考えるか、この点が我々には大きな課題であることを深く考える必要があります。もちろん発表者のお三方は常に考えられているわけですから、改めて考える必要はないのかもしれません。しかし、私たちにとってファッションとは、服を着る、という無意識化された日常生活の行動の中に無自覚に組み込まれたものである。それが強く認識されます。

当初は、例えば「クール・ジャパン」戦略の中で、アニメやマンガ・ゲームなどのエンターテイメント・コンテンツとともにファッションも取り上げられており、我々の学会が普段、取り上げている分野と学術的にも密接な関係性を見出すことができるのではないかと考えていました。甘い。甘いですね。それはこれから開拓すべき点でした。学会誌5号で山﨑鎮親先生に『「かわいい」の帝国—モードとメディアと女の子たち』の書評を書いていただきましたが、この例会とともに今後も考えていく必要のある分野であることを自覚しました。

というところで「その2」に続きます。多分。

「かわいい」の帝国

SKET DANCE 21 (ジャンプコミックス)

コンテンツ文化史学会2011年大会「オタク・ファン・マニア」のお知らせ(第1報)

コンテンツ文化史学会では、来る12月3日(土)、4日(日)に第3回大会「オタク・ファン・マニア」を開催いたします。こちらは事前に参加登録を行う予定です。準備が整いましたら、お知らせいたします。

○趣旨説明

本学会は、2009年度に第1回大会「アマチュア文化とコンテンツの未来」、2010年度に第2回大会「拡大するコンテンツ」を開催した。プロ・アマチュアなどを問わず変貌するコンテンツの創作状況や発表・交流の「場」、さらには研究者自身の方法論的問題をテーマとし、同時代的なコンテンツ作品およびそれに関連する文化的状況についてのシンポジウム・基調講演・自由発表がおこなわれた。
2回の大会は、それぞれ創作者や創作の場に関する研究の成果が報告された。これに対し、第3回大会は、「オタク・ファン・マニア」と題し、消費者や評価者の歴史や文化、こうしたユーザー・コミュニティがコンテンツ文化や産業に果たした(果たしている)歴史的・社会的役割などをテーマとした第3回大会を開催する。デジタル技術の発達と集合知の集積に伴い、個人の情報創出・発信力は著しく高まり、コンテンツの価値や意味の創出に、受け手側が参与する傾向が強まっている。こうした社会的状況における、オタクやファン、マニアたちの多種多様な活動、たとえば、同人誌即売会やニコニコ動画での作品発表、聖地巡礼、コスプレなど――をどのように学術的に分析するか。本大会では、会員をはじめとする研究者たちによる活発な発表と議論を歓迎する。

【概要】

○大会テーマ:

「オタク・ファン・マニア」

○開催日:

2011年12月3日(土)・4日(日)

○場所:

東京大学工学部2号館92B教室

○タイムスケジュール

12月3日(土)
<自由論題>
10:00-10:40 玉井建也(東京大学)・吉田正高(東北芸術工科大学)「1970年代初頭の自主制作アニメの取り組みと文化的状況―『つるのすごもり』に着目して―」
10:40-11:20 花岡敬太郎(明治大学大学院)「戦後ヒーロー像の変遷に見る、日本人の「戦争」への問題意識―『ウルトラマン』『仮面ライダー』を中心に―」
<テーマ発表>
11:20-12:00 池田拓生(首都大学東京大学院)「観光者創造観光における観光者の主体性」
13:00-13:40 牧和生(青山学院大学大学院)「オタク文化における共感という解釈について」
13:40-14:20 永田大輔(筑波大学大学院)「「第三のメディア」としてのOVAとオタク―八十年代のアニメ雑誌から」
<シンポジウム>
14:40-17:00 「『東方Project』が可能にしたもの――プラットフォームとしての<東方>」(仮)
登壇者現在調整中
12月4日(日)
<テーマ発表>
10:00-10:40 七邊信重(東京工業大学)「日本のマンガ/ゲーム産業の比較制度分析――インディーズとメジャーの分業関係に注目して」
10:40-11:20 三宅陽一郎(IGDA日本)「日本のアニメーションにおける人工知能の描かれ方」
11:20-12:00 中川譲(日本映画大学)「「オタク」の用いられ方についての量的調査―新聞記事を題材に「オタク」の大衆化を考える―」

<シンポジウム>

13:30-17:00 「オタクである覚悟」
登壇者(発表順):
・宇田川岳夫(フリンジカルチャー研究家)
・永山薫(漫画評論家、作家)
・三崎尚人(同人誌研究家、まんが評論家)
・伊藤剛(漫画評論家、東京工芸大学准教授)
司会:吉田正高(東北芸術工科大学)

○2011年コンテンツ文化史学会大会実行委員会

実行委員長:玉井建也(東京大学)
顧問:出口弘(東京工業大学)
委員:井上明人(国際大学)
委員:大橋正司(東京大学院)
委員:樺島榮一郎(相模女子大学)
委員:こさささこ(クリエーター)
委員:小山友介(芝浦工業大学)
委員:研谷紀夫(東京大学)
委員:中村晋吾(早稲田大学院)
委員:東健太郎(東京大学院)
委員:七邊信重(東京工業大学)
委員:堀内淳一(学習院大学)
委員:吉田正高(東北芸術工科大学)

コンテンツ文化史学会2011年第2回例会「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」のお知らせ(参加登録受付開始)

コンテンツ文化史学会では、来る11月12日(土)に2011年第2回例会「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」を開催いたします。参加ご希望の方はお手数ですが参加申込フォームよりお申込みください。

【概要】

○「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」

「クールジャパン」における戦略の一つとしてファッションが取り上げられるのは、日本の文化としての歴史性がその背景にあることは指摘できるであろう。また、国家的戦略とは別にファッションはマンガ・アニメ・ゲームといったエンターテイメント・コンテンツのみならず多くの文化に双方向的に影響を与えていることも指摘できる。しかし、無意識に「装う」ことの多い我々の日常生活の中で、その意義性についてコンテンツをも含めたレヴェルでの学術的な問いかけは少ない。したがって、本学会では実態・イメージを問わず「装い」という行為・文化がどのような歴史性を見せるのかといった点を踏まえて、本例会を開催する。

○参加申込フォーム:

http://www.contentshistory.org/event_entry/

当日参加につきましては申込の状況に応じアナウンスさせていただきますので、こまめに学会ウェブサイトをご確認くださいますよう、お願い申し上げます。なお終了後に懇親会開催を予定しております。こちらもあわせてご参加ください。

○開催日:

2011年11月12日(土)

○場所:

文化学園ファッションリソースセンター視聴覚講義室
東京都渋谷区代々木3丁目22番1号 文化学園 遠藤記念館(F館)地下1階

○資料代

500円(会員は無料)

○司会

吉田正高(東北芸術工科大学)

○発表者

青木淳子(東京大学大学院学際情報学府博士後期課程)「近代皇族ファッションのイメージ―軍服とドレス」
中村仁(東京大学大学院情報学環特任講師)「ファッションと行政」
渡辺明日香(共立女子短期大学生活科学科准教授)「<ファッション>のオルタナティブとしてのストリートファッション」

○タイムスケジュール

13:00-13:10 趣旨説明
13:10-13:50 青木淳子
13:50-14:00 休憩
14:00-14:40 中村仁
14:40-15:20 渡辺明日香
15:20-15:30 休憩
15:30-16:30 総合討論
  • 共催:共同研究「ファッション分野における政策的支援に関する研究」
  • 後援:服飾文化共同研究拠点/文化学園大学文化ファッション研究機構

コンテンツ文化史学会2011年第2回例会「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」のお知らせ(第1報)

コンテンツ文化史学会では、来る11月12日(土)に2011年第2回例会「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」を開催いたします。これまでの例会と同様に事前参加登録を行います。こちらのほうサイトが出来ましたら告知いたします。

【概要】

○「コンテンツとファッション-装いの文化史をめぐって-」

○開催日:

2011年11月12日(土)

○場所:

文化学園ファッションリソースセンター視聴覚講義室
東京都渋谷区代々木3丁目22番1号 文化学園 遠藤記念館(F館)地下1階

○資料代

500円(会員は無料)

○司会

吉田正高(東北芸術工科大学)

○発表者

青木淳子(東京大学大学院学際情報学府博士後期課程)
中村仁(東京大学大学院情報学環特任講師)
渡辺明日香(共立女子短期大学生活科学科准教授)
  • 共催:共同研究「ファッション分野における政策的支援に関する研究」
  • 後援:服飾文化共同研究拠点/文化学園大学文化ファッション研究機構

コンテンツ文化史学会第3回大会発表論文募集延長のお知らせ

コンテンツ文化史学会では、来る12月3日(土)、4日(日)に第3回大会「オタク・ファン・マニア」を開催いたします。当初締切を8月末としておりましたが、9月20日(火)までに延長いたします。

○趣旨説明

本学会は、2009年度に第1回大会「アマチュア文化とコンテンツの未来」、2010年度に第2回大会「拡大するコンテンツ」を開催した。プロ・アマチュアなどを問わず変貌するコンテンツの創作状況や発表・交流の「場」、さらには研究者自身の方法論的問題をテーマとし、同時代的なコンテンツ作品およびそれに関連する文化的状況についてのシンポジウム・基調講演・自由発表がおこなわれた。
2回の大会は、それぞれ創作者や創作の場に関する研究の成果が報告された。これに対し、第3回大会は、「オタク・ファン・マニア」と題し、消費者や評価者の歴史や文化、こうしたユーザー・コミュニティがコンテンツ文化や産業に果たした(果たしている)歴史的・社会的役割などをテーマとした第3回大会を開催する。
デジタル技術の発達と集合知の集積に伴い、個人の情報創出・発信力は著しく高まり、コンテンツの価値や意味の創出に、受け手側が参与する傾向が強まっている。こうした社会的状況における、オタクやファン、マニアたちの多種多様な活動、たとえば、同人誌即売会やニコニコ動画での作品発表、聖地巡礼、コスプレなど――をどのように学術的に分析するか。本大会では、会員をはじめとする研究者たちによる活発な発表と議論を歓迎する。

【概要】

○大会テーマ:

「オタク・ファン・マニア」

○開催日:

2011年12月3日(土)・4日(日)

○場所:

東京大学工学部2号館92B教室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_18_j.html

○研究発表の種類と時間

・研究発表は以下の2種類があります。両方ともに口頭発表になります。
  1. テーマ発表
  2. 自由論題発表
・テーマ発表は大会テーマ「オタク・ファン・マニア」に関連する発表になります。
・自由論題発表は大会テーマ以外でコンテンツ文化史に関連する研究発表になります。
・発表時間は2種類とも質疑応答を含めて30分といたします。
・発表申込は1人につき1種類、1報告のみです。
・なお自由論題において大会テーマとは別のテーマ立てによる企画セッションとしての申込も可能です。一つのセッションの司会者・発表者をまとめた上で代表者が応募してください。

○発表申込方法:

・発表申込は本学会会員に限ります。連名で申し込む場合は第一発表者が会員である必要があります。
・報告を希望される方は、所属機関・氏名・報告論題・発表原稿(4000字以内)を2011年9月20日必着でウェブサイトの投稿フォームよりお送りください。
※投稿フォーム: http://www.contentshistory.org/journal/contribution_form/
・採否は、9月末までにご連絡いたします。
・なお投稿される発表原稿は本学会の執筆要綱に準拠いたします。執筆要綱を守られていない場合は受け付けないのでご注意ください。
・採択された原稿は、当日配布の予稿集に掲載いたします。
・学会誌『コンテンツ文化史研究』では、大会特集コーナーを組み、大会で発表された論文の投稿を受け付ける予定です。

○2011年コンテンツ文化史学会大会実行委員会

実行委員長:玉井建也(東京大学)
顧問:出口弘(東京工業大学)
委員:井上明人(国際大学)
委員:大橋正司(東京大学院)
委員:樺島榮一郎(相模女子大学)
委員:こさささこ(クリエーター)
委員:小山友介(芝浦工業大学)
委員:研谷紀夫(東京大学)
委員:中村晋吾(早稲田大学院)
委員:東健太郎(東京大学院)
委員:七邊信重(東京工業大学)
委員:堀内淳一(学習院大学)
委員:吉田正高(東北芸術工科大学)

日本SF大会企画セッション「コンテンツ研究者・開発者はSFをどう語るのか?」のお知らせ

下記の要領で第50回日本SF大会にてセッションを開催いたします。お近くにお寄りの際はぜひ足をお運びください。

コンテンツ研究者・開発者はSFをどう語るのか? ~コンテンツ文化史学会セッション~

概要
SFについて、コンテンツ研究者・開発者はどう語るのか。コンテンツ文化史学会の研究者・開発者が、歴史学・経済学・ゲーム開発の立場から、SFについて研究発表とディスカッションを行います。
総合司会/コンテンツ文化史学会紹介
吉田正高
研究発表
七邊信重 タイトル未定
玉井建也 歴史学研究とSF・歴史小説
小山友介 ゲームとSF(仮)
三宅陽一郎 アニメとAIとSF(仮)
日時
9月4日(日)11:30-13:00
場所
静岡県コンベンションアーツセンター904会議室

コミケット80お疲れさまでした。

1週間が経ってしまいましたが、コミケット80でのコンテンツ文化史学会のブースにお越しいただきました皆さまありがとうございました。また売り子をお手伝いいただきました三宅陽一郎さん、藤原正仁さん、ありがとうございました。その他、諸々でご助力いただいたサイフォンさんもありがとうございました。売っている人でシンポジウムが開催できるではないか、と誰もが思ったに違いありません…。なお画像は三宅さんが撮影されたものを拝借いたしました。

コミケットの前日に届くという綱渡りな感じで完成した5号ですが、週明けには会員の皆様に向けて発送します。今少しお待ちください。

さて、そうこうしているうちに12月の大会の発表締め切りが近付いてまいりました。会員の皆様のご応募を心よりお待ちしております。盛況な大会になるかは皆様のご応募にかかっております!

『コンテンツ文化史研究』5号発行のお知らせ

発行が遅くなりご迷惑をおかけしておりました『コンテンツ文化史研究』5号ですが、今月中に会員の皆様のお手元に届きます。今少しお待ちいただければ幸いです。

目次
インタビュー

八巻磐氏インタビュー-アニメ撮影の魔術師-

2009年大会の記録

「アマチュア文化とコンテンツの未来」パネルディスカッションの記録

自由投稿論文

平井智尚「聖地巡礼の理論的考察—メディア研究からのアプローチ—」

〈特集「趣味文化研究の作法」〉

特集「趣味文化研究の作法」にあたって

〈依頼論文〉

浅野智彦「趣味縁への量的調査によるアプローチ」
玉川博章「サブカルチャーにおける量的および質的調査方法の検討—コミックマーケットにおける調査を事例に—」
小山友介「日本社会内の創作者の「厚み」をしらべる—コンテンツ調査メイキング—」

書評

山﨑鎮親「古賀令子著『「かわいい」の帝国—モードとメディアと女の子たち』」
樺島榮一郎「デジタルゲームの教科書制作委員会著『デジタルゲームの教科書知っておくべきゲーム業界最新トレンド』」

参加記

横えび「コンテンツ文化史学会第2回例会「ゲーム産業は、いかにして成立しえたのか——アメリカ、日本…草創期に何が生じたのか」」

二〇一〇年度コンテンツ文化史学会総会の記録